VW GOLF COUNTRY ENTHUSIAST
Aエンジンまわり&電装系

 


【 オルタネータ整備・その2 】'10/05/08 NEW!!


   ※前回'10/02に中古オルタを入手し、整備後に交換作業を行いましたが、今回は、元々カントリーに装着されていたオリジナルのオルタを整備しました。(予備対応です。)

    (品番 BOSCH 0_120_469_863  14V 34/90A Made in spain) 

   ※今回も、アルミケースをショットブラスト処理する為、前準備として分解後マスキングしました。

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   ※そして、どうせ時間貸しですから・・・と、色んなものをついでに持ち込むことにしました。

    アイドルスタビバルブ・エアフローメーター(これは別ページにてご紹介)・VWMエンブレム(アルミ)・鍋敷き(シーガル_ピューター製作の錫95%工芸品)・缶ペンケース等々

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   ※例によって、名古屋IC付近にある『不二製作所』に機器予約の上、ショットブラスト処理に伺いました。担当の係員さんは、前回のことを覚えていて下さったので

    事前準備もスムースに・・・『説明は、もう良いですよね?』と・・・しかも、前回の投射メディア(ガラスビーズ FGB#100)がまだ使用可能でしたので、投入後、即作業開始です。

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   ※約55分で作業を終了しました。 各部品は、こんな感じですよ〜。アルミ本来の素地が生かされて本当に綺麗になりました。

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VW-MOTORSPORTASV

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   ※帰宅後、オルタのケース保護の意味で、錆止めスプレー(クリア)にて塗装しておきました。

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   ※今回は、ラベルもオリジナルを貼っておきたいと考え、予めステッカーはがし(Holts製 ステッカーリムーバーリキッド)でラベルを剥がしておきました。

    ラベル裏面に残った糊をリムーバーを塗って綺麗にし、両面テープを貼り付けました。

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   ※錆止め塗装後のケースの元の位置にラベルを貼ります。

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   ※エンド側に装着されている樹脂製ベアリングリテーナーです。 カントリー用は、このように軸方向に長く、ブラシ部分に窓があるタイプです。(前回のは窓無しのショートタイプです)

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        ※フロント側のケースにベアリング交換の完了したローターをセットし、バック側のケースにステータコアを組付けます。

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   ※これで、組付け準備完了です。 あとは合体させるだけ。

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   ※本体のボルト4本を締め付け後、ボルテージレギュレータ(ICレギュレータ&ブラシホルダー)を取り付けます。

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   ※出来ました〜。  ご参考までに、コンデンサー詳細を・・・BOSCH 0_290_800 2.2μF/100V Made in spain

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   ※更に、組付け作業を考えると、プーリー軸の半月キーを入れておいた方が良さそうでしたので、適当な材料で作っておきました。

    察するに、メーカーの生産ラインでは、穴あきのソケットを使用してナットを回し、軸端の六角穴を六角レンチで保持しながらナットを締めているのだと思いますので、

    同様に、作業すれば良いだけだとは思いますが、そんな工具を買う余裕はないので・・・一般的には、ケチとも言うらしいです。(笑)

    いつものように、ヤスリで地道に手仕上げ作業を行うことにしました。(ヤスリ掛け・・・結構好きです。疲れますけどね。)

    本当は、キー材(S45C 調質材 硬度HRC23-33)が手元にあれば言うこと無しですが、手持ちがないので、適当な鋼材を探してきました。

    まずは、フラットバーをヤスリで半円状に削りました。  続いて、厚みを調整します。(素材6.0mm→4.0mm公差0,-0.03位ですね。)

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    ノギスでチェックした後、金切りノコで切断です。ギーコ&ギーコ!!

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    切断面をヤスリで仕上げ、軸にセットして確認・・・OKです。完成!

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   ※ご参考:アーマチュアベアリング用のプーリー抜きをお持ちの方は良いのですが、普通のプーラーは角度の関係で爪が入りません。

    そこで、プーラーを改造しました。 →裏技?ですよ〜 良い子とお財布に余裕のある方は真似しないで下さい。(笑)

    今回加工した部分を赤丸で示します。                         先端の爪の部分を薄く削っています。(削りすぎると・・・ポキッ!)

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    アームの開き角度を広げる為に、アームの背面と、接触する相手のフレーム端面を削っています。どの位の寸法を削るか? それは・・・現物合わせで入るまでってやつですよ!

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       ※これで、やっと軸側のベアリングに爪が掛かります。ちょっとしたことですが、アイデア次第で、何とかなる(する?)と言う訳です。(ちょっと強引なような気が?)

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   ※約2ヶ月強お世話になったオルタをオリジナルに戻すべく、またまたAssy取り外しです。 ファン&プーリーは移植です。

    この画像をご覧になってお気付きの方が見えるかも知れませんが、GLI等では、@ファン→A丸ワッシャー→B六角ワッシャー→Cプーリー→Dウェーブワッシャー→Eナットの順です。

    カントリーは、@丸ワッシャー→Aファン→B六角ワッシャー→Cプーリー→Dウェーブワッシャー→Eナットの順です。まぁ、プーリーの位置が変わる訳でもないので、オリジナルで組んでいます。

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   ※オルタネータの交換を完了しました。

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   ※バッテリーの(−)端子を接続・復旧し、試運転しました。       テスターにてアイドリング時の電圧をチェック(13.97V) 全ての作業完了です。

  ※これで、オーバーホールを2回経験しましたので、この作業に関しては、コツが掴めたと思います。

   ただし、プーリーを脱着することを考えると、プーリー奥の六角状ワッシャーをクランプするプライヤーを作っておこうと思います。

   え、どうするかって?・・・例によって、クランプ部分をヤスリで薄く削り倒して!!プーリーを掴まずに、ナットを掴める様にするんですよ〜!(気が遠くなりそう)

   もうそろそろ、ディスクグラインダーでも揃えようかな? 等と、横着な考えが頭をよぎる今日この頃です。(笑)

   



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