【 RVエンジン シリンダーヘッド整備 第6回 ヘッド面研〜燃焼室容積測定 】'12/07/14
※第5回では、燃焼室研磨を行いましたので、今回は、ヘッド面研〜燃焼室の容積測定を行いました。
・知人の機械加工屋さんにお願いして、燃焼室のミーリング加工を実施していただきました。 加工前に5軸NC加工機に装着してまずはダイヤルゲージで歪みを測定しました。
一通りダイヤルを走らせてみると、最大0.04mmのうねりがありました。 ⇒今回は研削量を0.3mmに指定し、0.15mm×2回加工しました。 大変お世話になりました。(Hさんに感謝!!)
機械加工面は何時見ても綺麗ですね。 冷却水&オイル穴を面取りスクレーパーでバリ取りしました。
・燃焼室の研磨が終了しましたので、次に燃焼室の容積測定を行いました。 透明アクリル板5.0mm・メスシリンダー・オイル・ピペット等を準備しました。
・吸排気バルブを装着し、オイルの漏れ防止用に燃焼室の周りにシリコングリスを塗布します。 アクリル板には予めオイル注入用にφ8mmの穴を開けておきました。
・1番シリンダーのヘッド面にアクリル板を押し付けてグリスで密着します。 次に50ccメスシリンダーに入れたオイル(灯油+E/Gオイル)をピペットで注入します。
・燃焼室がオイルで満たされた状態になった時のオイル残量を確認し、燃焼室の容積を調べます。50cc−21cc=29ccでした。
・4箇所すべて測定完了です。 29.0〜29.5ccの範囲でしたので、今回はこのままで完成とします。
・ヘッドO/H用のVW純正部品を 独)デュッセルドルフのクマノモータースポーツさんにお願いしていましたが、昨日無事に到着しました。(熊野さん、いつもありがとうございます。)
今回発注部品 ヘッドボルト:049_103_384B @5.27Eur×10本 ヘッドガスケット:026_103_383P @46.98Eur
バルブステムシール:026_109_675 @5.81×8個 ハイドロリックリフター(油圧タペット):034_109_309AD @31.64×8個 計399.28Eur
なお、上記に航空便輸送料 2kg @16.9EurとPaypal決済手数料@24.97Eurが付加され 合計441.15Eurでした。 ちなみに国内某所で純正部品を見積もりしたら特別割引後で合計約10万円でした!(恐)
・ヘッドガスケット
・バルブステムシール 8個&装着用樹脂スリーブ2本 ・ハイドロリックリフター 8個 (INA社製でした。)
・ヘッドボルト 10本
・今回はここまで。 次は→第7回へ続きます。