【 RVエンジン シリンダーヘッド整備 第10回 ヘッド交換作業B 】'12/10/24
※第9回では、ヘッド 移植パーツ分解を行いました。 今回は、シリンダー整備と移植部品の整備を行いました。
・シリンダー側の整備を行いました。 ピストン上面にびっしりと固着したカーボンを清掃します。オイル系統&冷却水系統に異物が入らないようにマスキングし、2気筒づつ行いました。
・硬いカーボンをスクレーパで削ぎ取り、何とか綺麗になりました。 シリンダー内面には、ホーニング加工時の”クロスハッチング”がまだ十分確認できます。
・インマニ&エキマニの耐熱塗装が完成です。(塗装すると見違えるようになりますね!) エキマニはRV型との相違点が・・・O2センサーはキャタライザに装着なので溶接で穴埋めしてます。
・ヘッド組付け時の作業性を少しでも楽に行う為にエキゾーストパイプとキャタライザを外しました。 キャタライザ内部を覗いて見ると・・・まだ破損してません! ラッキーです。
・キャタライザのフランジ接続部で分解しようとしましたが、外周の錆が酷くてレンチが掛からず仕方なく奥の手のバイスクランプで解決です。 キャタライザはジレット製です。
・エキゾーストFrパイプとキャタライザの錆落とし〜耐熱塗装が完了しました。
・ヘッドにエキマニを装着しました。固定はカッパーナットを使用しています。 インジェクターは清掃後、上下のOリングを交換しました。
・インジェクター上部のフューエルディストリビュータとコネクターの付いたワイヤリングコンジット等を組付け後、インマニを装着しました。
・さて、続いてエキゾーストFrパイプをエキマニに接続します。 クリップとシールです。 シールをエキマニに装着しました。 旧品は耐熱金属リングですが、新品はメッシュタイプです。
・治具を使用してまず片側にスプリングクリップを装着しました。 そして反対側・・・ここがポイントです。 シャコマンで締め上げて、クリップを装着できる寸法までフランジを縮めます。
・シャコマンを締め付けます。 クリップ装着側のフランジ隙間部分に適当な板厚の(今回はモンキー)ものを仮に入れておきます。
・こうしておいて、反対側にも治具で広げたクリップを装着する訳です。 上手く行きました! めでたしめでたし〜(笑)
・これでシリンダーヘッドからエキゾーストFrパイプまでが一体化しました。 これをやっておかないと、エンジンルーム内でクリップを装着するのが大変困難なのです。
・今回はここまで。 →第11回へ続きます。次は、いよいよヘッド組付けへと続きます。