【シフトリレーロッドブッシュ破損・復旧作業】'12/12/22
※先日のシリンダーヘッド乗せ替え時に、偶然シフトリレーロッド連結部のウレタンブッシュの亀裂を発見しました。
その時点でスペアパーツの照会をしたのですが、国内にはもちろん無く、ドイツに在庫確認してもらっても製造中止で入手不可でした。
近いうちに何とか代替案を考えて対策せねば・・・と思いつつ過ごしてきたのですが、とうとうその日がやって来てしまいました。
12/21(金)会社からの帰宅途中で、家まであと約2kmの交差点に差し掛かったところでシフトチェンジ時に
何かシフトが入り難く感じたのですが、少し強めにレバーを操作したら『カクッ!』という音とともにシフトレバーがグラグラに!
しかもニュートラルに入ったらしく、惰性で走る状態になってしまいました。交差点を曲がって直だったので、とりあえずハザードを点灯し
路肩に停車したものの、何が起きているのか??? 後続車が過ぎるのを待ってからフードを開けて点検すると、
シフトリレーロッド連結部が外れているのを発見しました。 とりあえずシフトレバーを動かしてみたらたまたま3速に入ったので
100m先のコンビニの駐車場まで移動することができました。
とりあえず手持ちの工具と、針金等の材料で暫定処置をしようとしていたら運悪く雨が降り出し・・・JAFの救援をお願いすることに。
約1時間後の20時頃に積載車が到着。 状況説明のあと手際良く積載車へ載せていただき自宅へ届けてもらいました。
JAFの協力会社の方でしたが、氏曰く『こんなゴルフとすれ違った事は無いですね〜。珍しいですね〜。』と。
部品が入手出来ないこと等をお話すると、『大変でしょうけど、頑張って復旧してくださいね!』と励ましのお言葉をいただきました。
では、何がどうなったのかをご説明いたしましょう。
まずはシフトリレーロッド周辺の状況です。これはヘッド乗せ替え時に撮影した写真です。ボールジョイント部のウレタンブッシュが
薄い鉄板状のリテーナークリップで外れないように固定してあります。(この時点でウレタンブッシュは限界だったんですよ!)
まずシフトロッド先端部分のリンケージレバーを取り外しました。クリップは無くなってます。 ウレタンブッシュはご覧の通りボロボロです。
リレーシャフトはこのように連結部がφ22ボールジョイントになっています。(RV等とは互換性がありません)
さて、まずは紛失してしまったクリップを1mmSUS板で製作します。 リンケージはクリップ固定用のM3タップ加工を施工します。
SUS板から切り出し完了し、曲げ加工中です。 曲げ加工完了です。何とか上手く出来ました。
次に手持ちのシフトロッド用ウレタンブッシュを修正加工しました。 リンケージレバーに取り付けてみます。
こんな感じになります。
組み付けです。 まずはウレタンブッシュをボールに装着後リンケージレバーを取り付け、リテーナークリップをM3ソケットボルト4本で固定しました。
シフトロッドを元の位置にセットしてボルト固定して全ての作業を完了しました。
翌朝、試運転してみましたが、シフトフィールも良好でしっくりとシフトチェンジが決まります。 やれやれひと安心です。 (これで暫く様子見です。)
今回のトラブルは積載車デビュー?となりましたが、自分にとっては、ひとつの試練のようなものと捉えています。
今まで、走行不能に陥った事など無いので、積載車のお世話になる事=屈辱なんですよ。(もちろん、JAFさんには感謝してます)
このくらいの不具合を乗り越えられないようでは旧車乗りとは言えないので・・・。
今後も、一層精進せねばと、固く心に誓った出来事でした。(笑)